歯内療法の流れ
当院では根管内の再感染を防ぐために、アメリカのペンシルバニア大学歯内療法学科の臨床コンセプトに基づいた『世界基準の歯内療法』を行っています。
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被せ物の除去と現状確認
被せ物の下にむし歯がかくれていることが多いため、まずは被せ物を除去し、内部の状態を丁寧に確認します。
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むし歯の除去
むし歯を染め出す薬剤を使用しながら、マイクロスコープで確認し、感染部分だけを的確に除去します。取り残しがあると再発の恐れがあり、土台や被せ物にも影響が出ます。細かい箇所は超音波のチップを用いて処置し、天然歯をできる限り残します。
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隔壁形成(かくへきけいせい)
むし歯で失われた歯質を修復(隔壁形成)し、歯を立体的に補強することで、ラバーダム防湿に必要な仮蓋の厚みを用意できます。
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ラバーダム防湿と消毒処置
ラバーダムで患部を覆うことで、唾液による細菌感染や薬液・器具の誤飲を防ぎながら処置を進められます。ラバーダムを固定するクランプの周囲にはパテ状の素材を充填して緊密に封鎖し、5%ヨードと30%過酸化水素水で患部を消毒します。
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根管内の清掃・形成
超音波チップやニッケルチタンファイルなどの器具を用いて、細く複雑な根管を少しずつ拡大しながら、根管内に残る感染した歯髄や汚れなどを丁寧に除去します。
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根管洗浄
科学的根拠(エビデンス)に基づき、3%次亜塩素酸ナトリウムと18%EDTAを交互に使用するとともに超音波で薬液を活性化して洗浄。細菌を薬液で徹底的に殺菌洗浄して治癒環境を整えます。
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根管充填
バイオセラミックマテリアルを使い、きれいになった根管内をすき間なく封鎖することで、細菌の再感染や組織液の侵入を防止します。
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経過観察と治療終了
当院では、ラバーダム防湿による無菌的処置を厳守し、1回60~120分の「集中治療診療」を1~2回行います。
治療後も経過観察を行いますが、根尖病変がある場合も、科学的根拠に基づいた治療によって約3ヶ月程度で病変が消失することが多いです。